「お金を増やしたいけれど、何から始めていいか分からない」
「厚切りジェイソンさんの本が有名だけど、あの過酷な節約生活は自分には絶対に真似できない……」
そんな風に悩んで、最初の一歩をためらっていませんか?
こんにちは、SHINです。私は普段、メーカーでエンジニアとして働きながら、コツコツと米国株を中心とした資産運用を実践しています。リベ大の教えを忠実に守りながら、家族と一緒に家計管理と投資を数年間継続してきたことで、今では将来のお金に対する大きな安心感を手に入れることができました。
そんな私が、資産形成の初期に読んで「まさにこれこそ王道だ!」と思わず膝を打ったのが、厚切りジェイソンさんの著書『ジェイソン流お金の増やし方』です。
この本に書かれている「支出を徹底的に減らして、VTI(全米株式)を買う」というルールは、極めてシンプルで強力な資産形成の真理です。
しかし同時に、「ここまで極端な節約は、家族がいる会社員には現実的ではないな……」と感じる部分があったのも本音です。今回は、この「ジェイソン流」の良い部分を吸収しつつ、一般の共働き家庭や会社員が無理なくライフプランに落とし込むための「自分流アレンジ術」を本音でレビューしていきます。
バケツの穴を塞ぎ、VTIという最強の船に乗る
『ジェイソン流お金の増やし方』の真髄は、徹底した「支出管理(バケツの穴を塞ぐ)」と「VTIへの一括・分散・積立投資」という2点に集約されます。
① 徹底した支出の見直し(貯める力)
ジェイソンさんは「ペットボトルの飲み物は買わない」「コーヒーは業務用の粉を買い自宅で淹れる」など、徹底的に支出を切り詰めて投資の種銭(元手)を作っています。
- 本質的な学び:どんなに投資のリターンが高くても、入ってくるお金以上に使ってしまっては資産は増えません。
- 会社員への応用:小さな我慢を繰り返すよりも、まずは格安SIMへの乗り換えや保険の見直しといった「固定費の削減」から手をつけるのが、生活の満足度を下げずにバケツの穴を塞ぐ最も賢い方法です。
② なぜVTI(全米株式インデックスファンド)なのか(増やす力)
ジェイソンさんが一貫して推奨しているのが、米国市場の成長を丸ごと享受できる上場投資信託(ETF)である「VTI」です。
- 銘柄選定の手間がゼロ:米国を代表する約4,000の企業に自動で分散投資されるため、「次にどの株が上がるか」を夜遅くまでリサーチする必要がありません。
- 多忙なワーカーとの相性が抜群:日々の本業や家事・育児に追われる会社員にとって、投資に脳のメモリを奪われず、「何もしない時間」を確保できることの価値は計り知れません。
この、固定費を絞って浮いたお金をインデックスファンドへ淡々と積み立てていくアプローチは、まさにリベラルアーツ大学が提唱する「お金に困らない人生を送るための王道ルート」そのものです。
普通の会社員家庭が「ジェイソン流」をアレンジすべき3つのポイント
非常に優れた手法である『ジェイソン流』ですが、私たちが一歩ずつ資産を積み上げていく段階では、日本の税制や等身大のライフスタイルに合わせたアレンジが必要です。私が実際に実践している3つの工夫をご紹介します。
1. 極端な節約ではなく「時間を買う投資」とのバランスを取る
ジェイソンさんは徹底的な節約家ですが、現代の共働き会社員が仕事、育児、そして副業やブログを両立させるためには、「心地よい生活」と「時間の確保」のバランスが欠かせません。
- ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機、食器洗い乾燥機といった高機能な時短家電を積極的に導入する。
- これによって浮いた時間と体力を本業での成果やブログ執筆(稼ぐ力)に充てる。
- 「お金をただ貯める」だけでなく、人生を豊かにするための「使う力」を同時に磨くことが、長期的なモチベーション維持に繋がります。
2. NISA(少額投資非課税制度)のフル活用
書籍の初版時点から日本の税制も大きく進化しています。現在の日本には、運用益が永久に非課税になる「新NISA」という世界最強クラスの制度があります。
- 本のアドバイス通りに特定口座(課税口座)で直接米国のVTIを買うと、分配金に対して日米で二重に課税される手間(外国税額控除の申告)が発生します。
- 日本の投資信託(例:楽天・VTIやSBI・VTIなど)を新NISAの非課税枠の中で運用することで、税金を最適化しつつ、最も手離れの良い自動積立環境を構築できます。
3. 心の安らぎを生む「高配当株・ETF」の組み合わせ
インデックス投資(VTI)の唯一の弱点は、「将来のために資産は増えるけれど、今使える現金が増えない(売却するまで豊かさを実感しにくい)」という点です。
- 資産形成の基盤はVTIなどのインデックスファンドで固める。
- 同時に、日々の暮らしに潤い(キャッシュフロー)を与えるために、VYM、HDV、SPYDといった米国の王道高配当ETFをスパイスとして組み合わせる。
- 定期的に口座に振り込まれる「配当金」という目に見える成果があるからこそ、相場の暴落時にも心が折れずにどっしりと構えて投資を継続できます。
ジェイソン流とSHIN流アレンジの対比
| 項目 | ジェイソン流(原作のスタンス) | SHIN流アレンジ(等身大の会社員向け) |
| 貯める力(節約) | コーヒーやコンビニも我慢する極限の節約 | 固定費を徹底的に削り、時短家電などの必要な場所には使う |
| 増やす力(コア) | 米国ETFのVTI一本に絞って一括・積立 | 新NISA口座を活用し、国内の低コスト投資信託で自動運用 |
| キャッシュフロー | 資産を増やすことを最優先(取り崩し重視) | 毎月の分配金(配当所得)を組み合わせて今を豊かにする |
まとめ:シンプルこそが、凡人が人生をコントロールするための最強戦略
『ジェイソン流お金の増やし方』は、単なる投資のテクニック本ではありません。「他人の目に振り回されず、自分の人生をどうコントロールするか」という本質的な哲学書です。
本記事のまとめ
- 「貯める力」で固定費を最大化して、確実な種銭(元手)を作る。
- 新NISA等の制度を活用し、VTIなどの最強の船に乗って淡々と待機する。
- 投資に時間をかけすぎず、浮いた時間で自分の大切な人生(家族・本業・副業)に集中する。
資産形成において最も強力なのは、複雑な裏技ではなく、こうした「究極にシンプルなルールの継続」です。
ジェイソンさんの熱い叫びをキッカケにしながら、あなた自身のライフプランに合った心地よい「増やす力」の一歩を、今日から踏み出してみませんか?
