こんにちは、SHINです。
ETF研究所シリーズ、今回は株式ではなく債券系のETF「SJNK(SPDRブルームバーグ・ショートターム・ハイイールド・ボンドETF)」を取り上げます。高い分配金利回りが魅力の「ジャンク債」ETFですが、仕組みとリスクをきちんと整理しておきます。
SJNKの基本的な性質と仕組み
- 銘柄名:SPDR Bloomberg Short Term High Yield Bond ETF
- ティッカー:SJNK
- 運用会社:State Street Global Advisors(ステート・ストリート)
- 連動指標(ベンチマーク):Bloomberg US High Yield 350mn Cash Pay 0-5 Yr 2% Capped Index
- 設定年:2012年3月
- 経費率(信託報酬):年0.40%
- 純資産総額:約49億ドル(約7,500億円規模)
- 分配頻度:毎月分配
- 分配金利回り:7.06%(2026年7月24日時点、30日SEC利回りは6.70%)
SJNKは残存期間5年未満の短期ハイイールド社債に投資するETFです。主にBB格およびB格の社債で構成され、1,000銘柄以上に分散されています。最大の特徴は「平均デュレーション(金利感応度)が約2年前後」と非常に短い点です。一般的なハイイールド債ETFの平均デュレーションが3〜4年前後であるのに対し、SJNKは金利上昇リスクを抑える設計になっています。
JNKとの違い
- 正式名称 — SJNK:SPDR Bloomberg Short Term High Yield Bond ETF/JNK:SPDR Bloomberg High Yield Bond ETF
- 残存期間 — SJNK:0〜5年未満(短期)/JNK:制限なし(中長期含む全般)
- 分配金利回り — SJNK:6%台後半〜7%台前半/JNK:7%台前半〜半ば(やや高め)
- 設定年 — SJNK:2012年/JNK:2007年
- 経費率 — 両者とも0.40%
- 純資産総額 — SJNK:約49億ドル/JNK:約70〜80億ドル
- 平均デュレーション — SJNK:約2年前後/JNK:約3.5〜4年前後
- 性格 — SJNK:金利変動による価格ブレを抑えつつ高配当を狙う「マイルド型」/JNK:市場全体のインカムを最大限に享受する「積極インカム型」
SJNKのメリット・デメリット
SJNKのメリット
- 相対的に高い分配金利回り(6〜7%台程度)をジャンク債の信用リスクを取ることで毎月受け取れる
- 短いデュレーションのため金利上昇局面に強く、FRBの利上げ時も価格の保全性が比較的高い
SJNKのデメリット
- デフォルト(信用)リスクがあり、発行体が倒産した場合は元本を回収できない可能性がある
- 景気後退期には株式との相関が高まりやすい
- 分配金額が変動する可能性があり、借り換え時の金利水準次第で増減する
- 米ドル建て資産のため為替リスクがある
SJNKに向いている投資家像
- 株式インデックス投資をすでに行っており、コアを崩さずにインカムを補強する「サテライト」を探している人
- 高い分配金利回りに魅力を感じつつ、金利変動による価格下落リスクは抑えたい人
- 信用リスクは受け入れつつも、金利リスクは抑えたいと役割を明確に分けたい人
まとめ
SJNKは「高い利回りは魅力だが、金利変動による価格下落リスクは抑えたい」というニーズに応えるユニークなETFです。株式のインデックスファンド(S&P500等)をコアとする場合、インカムを補強する「サテライト」として位置づけるのが自然だと感じます。ただし一般的な米国総合債券とは異なり「攻めの債券」であり、株式相場と連動しやすい性質もあるため、利回りの高さだけでなく相関やデフォルトリスクを十分考慮し、自分の投資目的に合っているか見極めることが重要です。
※本記事は特定の金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。数値は記事作成時点の情報であり、最新の情報は運用会社の公式サイト等でご確認のうえ、投資は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
