フルインベストメントという「誘惑」との付き合い方
資産が積み上がってくると、多くの投資家が一度は抱く感情があります。
SHINこの現金をすべて投資に回せば、もっと早く資産が伸びるのでは?
現在、私の総資産は約8,000万円。効率を最優先するなら、現金を最小限に抑えるのが正解かもしれません。しかし、私は常に資産の10〜20%程度のキャッシュポジション(余剰資金)を維持するようにしています。
このバランスを保つことこそが、私が投資の世界で生き残り続けている「規律」の本質です。
暴落を「恐怖」から「チャンス」に変える準備
なぜ、非効率かもしれない現金を抱え続けるのか。その最大の理由は、「いつか来るリーマンショック級の暴落」を、絶好の買い場として迎えるためです。
インデックス投資を続けている以上、株価はいずれ戻ります。これは歴史が証明している事実です。暴落が起きても、売らずにじっと耐えればいい。理屈では分かっています。
しかし、実際に自分の資産が数千万円単位で溶けていくのを目の当たりにしたとき、人はどこまで冷静でいられるでしょうか? そんな時、手元に「買い増しができる現金」がある。これだけで、暴落は「資産が減る恐怖」から「安く買えるバーゲンセール」へと、自分の中の定義が変わります。
「夜、眠れること」が最大のパフォーマンス向上策
私が最も大切にしているのは、「精神的な安心材料」です。
どれほど高い利回りを叩き出しても、暴落の恐怖で夜も眠れず、仕事や家族との時間に支障をきたしては本末転倒です。エンジニアとして、また家族を持つ身として、精神的な安定は投資成績以上に価値があると考えています。
数字で管理する「心の安全装置」
エンジニアの仕事に「バッファ(余裕)」が必要なように、投資にも心のバッファが必要です。
- リスク許容度のデバッグ: 資産が8,000万円を超えると、1日で数百万円単位が動くことも珍しくありません。自分のリスク許容度を「エンジニア的な仕様書」として言語化しておくことが、狼狽売りを防ぐ唯一の手段です
- 「4%ルール」を支える現金: 資産を切り崩す際、暴落直撃時に資産を売らなくて済むよう、2年〜数年分の生活費をキャッシュで持っておくことは、リベ大の両学長も推奨されています。
- 暴落は「バーゲンセール」に変える: 現金が20%あれば、市場がパニックに陥っている時に「安く拾う」という攻めの選択肢が生まれます。これは精神的に圧倒的な優位に立てます。
100点満点を目指さないスタンス
数学的・理論的な正解(100点)を求めるなら、キャッシュポジションを極限まで減らし、常に市場に資金を晒しておくべきかもしれません。
しかし、私は「投資に100点満点は必要ない」と考えています。 自分のリスク許容度を知り、弱点を知り、あえて「合理的ではない部分」を残す。それが、投資を何十年と継続するためのコツです。
「効率性」という100点を目指すのではなく、「継続性」という合格点を目指す。 この「少しの余裕」こそが、私がコツコツと積み上げてきた資産を守りながら、これからも夜ぐっすり眠りながら投資を続けていくための、私なりの哲学です。
ママ投資で「100点満点」は目指さなくていいのね!
まとめ:あなたにとっての「余裕」はいくらですか?
投資手法に唯一絶対の正解はありません。 「リベ大の教え」をベースにしつつも、最後は自分の心がどう感じるか。
もし今、暴落が起きたときに不安で動悸がしそうなら、それはキャッシュポジションが足りないサインかもしれません。 皆さんも、自分自身が「夜、眠れる境界線」を一度探してみてはいかがでしょうか。
